入門微分積分 (培風館、三宅 敏恒著)のp23 の解答・解説
問題1.4 5 関数
,
が点
で連続ならば,関数の定数倍
,関数の積
も点
で連続であることを,
論法で示せ.
関数の定数倍について示す.任意に
をとる.
のとき,
は
で連続であるから,
に対し,
で
ならば,
となるものが存在する.このとき,
ならば,
が成り立つ.
のとき,
は
で連続であるから,
に対し,
で
ならば,
となるものが存在する.このとき,
ならば,
が成り立つ.
よって,任意の
に対し,
で
ならば,
となるものが存在するので,
も点
で連続であることが示せた.
関数の積について示す.
,
は
で連続であるから,
,
が存在し,
ならば,
,
が成り立つ.任意に
をとる.
,
が
で連続であるから,
に対し,
,
で
となるものが存在する.このとき,
とおくと,
ならば,
が成り立つ.
よって,任意の
に対し,
で
ならば,
となるものが存在するので,
も点
で連続であることが示せた.
(解答)
関数の定数倍について
のときしか
は存在しないので,
のときと
のときで,場合分けをして考える.
関数の積について
が
で連続であるとき,
,
が存在し,
ならば,
が成り立つ.
とおくと,
ならば,
という式変形は良く使うので,覚えておくと良い.
ならば,
が成り立つとき,
は,条件
をみたすので,
が成り立つ.
ポイント:
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