解析学
大学名 | 電気通信大学 |
授業名 | 解析学 |
担当教官 | 池田 和正 |
単位 | 2 |
指定教科書
三宅 敏恒「入門 微分積分」(培風館)
入門微分積分
三宅 敏恒 培風館 |
授業計画
(a) 授業内容
第1回:内容紹介,数列の復習,級数の定義
第2回:正項級数の収束判定
第3回:絶対収束と条件収束,交項級数
第4回:整級数の収束,収束半径
第5回:整級数の性質(*関数列・関数項級数の一様収束)
第6回:関数の整級数展開
第7回:級数のまとめ,補足
第8回:中間試験とその解説
第9回:微分方程式の例,*正規形微分方程式の解の存在
第10回:1階の微分方程式の求積法I (変数分離形,同次形,1階線形微分方程式)
第11回:1階の微分方程式の求積法II(完全微分形など)
第12回:*線形微分方程式の基本性質(解空間,基本解など)
第13回:定数係数線形微分方程式の解法I (斉次方程式の基本解)
第14回:定数係数線形微分方程式の解法II(非斉次方程式の特殊解,一般解)
第15回:微分方程式のまとめ,補足
【注1】講義の進度は多少前後することがある.また,*印の項目は省略されることがある.
【注2】クラスによっては第1回~第7回(級数)と第8回~第15回(微分方程式)の
順序を入れ換えることがある.
(b) 授業の進め方
教科書に沿って進めます.
1996年3月高校卒業の人までは, 高3の数IIIで, 変数分離形の微分方程式を無理なく習っており,
大学での学習との接続がスムーズに行えました. そこで, まず, 旧課程の高3の内容の復習から始めます.
幾何的なイメージを重視し, 簡単な記号的解法の話程度までできれば良いと考えています.
手に取って扱える具体例を挙げて講義し, 定義→定理→証明の羅列といった抽象論は避けます.
予習と出席の確認のための30分前後の授業内テストを行ったのちに, 60分前後の講義をする予定です.
以前は, 授業内テストを授業の最後に行っていたのですが,
遅くなる学生がいて, 次の先生に迷惑がかかることがあったので, 授業の最初に移しました.
まだ, 2011年度の大学の教育課程一覧や教科書が手元に来ていないので,
上記は暫定的な授業内容です.
本年度の受講生がどの程度の予備知識を持っているか不明なので,
学生の理解度を見ながら, 臨機応変に内容を変更していきます.
試験の日程変更など, 授業中の指示を聞き逃さないこと.